見えない世界と親しむ

色んな形で見えない世界と楽しむ

心理療法

こんにちは。


皆さんは「心理療法」ってご存じですか?


アメリカなどでは皆が心のメンテナンスに自分のセラピストを持ってても普通


らしいですが、日本ではまだまだ馴染みがなく、


特に田舎では、心理療法に行ってるなんて言おうものなら


すごく気を遣われ、その怯えた表情から


「可哀そうに。この子どこか頭に問題があるのね・・・」


等と、ドン引きされてるのが伝わってくるという悲しめのリアクションも


ほぼ受けますね(笑)



今日はそのテーマでの自分のドタバタを書いてみようと思います。


スペイン・780キロ徒歩サンチャゴ巡礼をコンプリートするちょっと前に、


両手を叩いて、「凄い方見つけたぞ!!」となった女性の先生が


日本におられました。それからリスペクトして今でも時々学んでいる、


私から見たら、見えない世界分野の大リーグ規模な先生なのですが、


その方がいつも、こういう世界を前に進むには「心理療法が必須」といつも


言われたり書いたりされています。


実際その先生のスクールの専門課程では、


定期的に心理療法を受け、それに関するレポート提出も


卒業単位取得には義務付けられているそうです。


実際、正直「危うい」状態でいるのに自分は「スピリチュアル」だから


現実面でのあれこれの免除を言い張る人にも会ったことがあります(笑)


そういう分野の先生が、卒業にはシビアな枠を設けるのは相当賢いし、


当然の気もしました。


度々、誰でも障害にもなりがちなのは、


普段自分ではまったく意識できていない、


成長過程で自我面に抱えたその人固有の


歪みや、無意識ないつもの癖、隠された望みやプライドや劣等感


その人の成長の現実的な今の段階、人格面の未熟さなどでは。


それらが、定期的なプロとの心理療法によって


ちゃんと意識上に浮かび上がってくる


ってことかなと思いました。意識に上がればもうこっちのもので、


自分でもそこにフラグ立てて掃除しやすくなる、ってことかな。


一人でずっと同じところで頭グルグルしたり、うんうん言ってたり、


徒労の多いだけのやり方を何故か死守していたりなどする時にも


総合的な広く、芸術的でもある視野を持ったプロに伴走してもらうことで、


急に全く違う方向から球が飛んでくるように、自分で「はっ」と


色々気付けたりするのでは。コツコツやってれば、


自身の存在の仕方もよりクリアーに軽くなり、自動的に


見えない世界側での自分の総合精度も上がり、話も人生全体もシンプルになる、


ってことかなと大雑把には感じました。


機能的な話ばかりではなく、結局は肉体と心をもった有機的な存在である人間。


福祉で日々色んな人と向き合わないといけない現場スタッフの


自己メンテナンスとしてもだいぶ有効そうにも思えました。


と、言う訳で、「行こう!」と思いました。


が、どこに行ったらいいのか分かりません(笑)



日本には河合隼雄さんという、誇るべき臨床心理学の巨人が存在されたことは


知っていました。大家なので、図書館で本もなんぼでもあって読めますし、


書かれる文章も、いつもとても分かり易くて読み易い。


「臨床」っていうのがいいなぁ~


そこで以前「パラレルワールド」の話で書いた、


文芸枠の友だちに何気に、故・河合隼雄さん関係の


どこに自分は行ったらいいのか尋ねてみました。


「う~ん、〇〇さんは。河合隼雄さんに近いのでは。」と。


その方、以前フラワーエッセンスの先生が推薦していた本を


書かれた方だ。(あの先生、河合隼雄さんフリークでもあったな・・・)


そして友だちは言いました。


「私はご本人にはお会いしたことはないけれど、


〇〇さんの元旦那様は、以前うち(の診療所)で働かれてたけど?」


と言いました。(←この女恐るべし)


「(この県にはいないけど)確か今は、〇〇(隣の県)大学に


おられるんじゃないかな~~」


「えっ!?そんな近くに???」


調べてみると、確かにその方が所長をしているところが


国立大学内にありました。しかもHPによると、


一回2千円!?専門家がされるので、もっと高いと思っていました。


(都会の友だちが受けている個人の心理療法家の先生は


一流の先生とは言え、料金はその10倍くらいと聞きました汗)


早速電話しました。


すると、すんなり受付して下さり、


しかもプロの先生ではなく、学び中の大学院生に受ける場合、


料金は半額の1000円になるとも!びっくりしました。


1000円には心が揺れました(笑)


若い方の新鮮な感性で自分の人生の話を聴いていただくのも


思わぬ発見がありそうだなとは実際思いましたが、


プロの仕事を見てみたいという好奇心もあり、そうお願いしました。


受付の方に、動機や意図、ざっとした経歴、


セラピストの男女の希望などを聞かれてから、


会議で貴方の担当を決めるので、一週間ほど待って下さい、


と言われました。ワクワクして待ちました。


約1週間後、連絡があり、私の担当はTさんという女性になりました、


とのこと。一回お見合いをしてみて、この人で良いです、ということだったら


そこから心理療法開始となるし、相性が悪そうだったら代えることも出来


る、とのことでした。


後でその方の名前をHPで探しましたが、当時はまだTさんというお名前が


載っていず、?まいっかと思いました。


当日は運転して隣の県へ向かい、国立大学に行きました。


初めて会うTさんという方は、髪はショートカットで落ち着いたナチュラル系


のスカートをはかれた感じの良い方でした。自分より年下かな?と思いました。


いただいた名刺を見ると、この大学の准教授!?ひょえ~~~~


そんな偉い方が、こんな変人の担当に付かれるとは汗。



しかもご専門は夜見る「夢」とのこと!!尊敬するスクールの先生も


自分が日々夜見る「夢」に取り組むことは、かなり有効と言われています。


当時既に何冊も、朝起きてすぐ夢日記を付けていましたし、


これはもしかして、ラッキーなのでは?と感じました。


と、その先生ご自身の場所と思われる個室の壁に


聖フランチェスコの絵が掛かっているのが目に入りました。


聖フランチェスコは中学の時にテレビの洋画劇場でたまたま


「ブラザーサン・シスター・ムーン」というイタリアの映画を観て


中学生ながら雷みたいな衝撃を受けた聖者です。


衝撃を受けすぎて、新聞のテレビ欄を切り取り、大事に持っていました。


小鳥とも話せた方とか。


その絵を見つけて、ちょっとご縁があるのかも?と勝手に思いましたし、


特に何も問題は感じませんでしたので、この先生で決定となりました。


話題として、何でこんなに料金が安いのか先生に尋ねると、


国立大学としての地域社会への貢献の一環とのことでした。なるほど~~。


調べてみると、全国の国立・公立・私立大学の心理学部などにも


こういう機関は結構、種々併設されていました。料金は様々でしたが、


(ここは2千円でしたが)どこでも上限でも4・5千円はしないのでは。


そういう有益情報ってあまり知られてない気がしました。


私もそうでしたし、プロの心理療法をそんな安くて受けられることなんて


世の中のほとんどの人が全く知らずに


一人で色々と苦しんでいることも多いんじゃないかな~


もったいないなぁ~と感じました。種々の心理テストも希望すると受けられます。


希望すれば日本独自の箱庭療法も初めて経験しました。面白かった!


そこから、2週間ごとに心理療法を受けてもう5年目です。


実感としては色んな面で、面白いし、めちゃめちゃ有効です。


その時間自体もとても豊かですし安定的。


客観的に見ておかしいところにも自分ですぐ気付けて、


そこから一人でやってる時より早く自由になれる。


自分の全体像を、自分より深く専門性をもって理解してくれる存在に


気軽にアクセスできるのは、かなり助かります。


個人的にはとても有機的で豊かなプロセスに感じます。


今はコロナを経て、オンラインでも受けさせて下さっています。


(隣の県とは言え、流石にこれはありがたすぎる)



以上、今日はここまでにします。


読んで下さった方おられましたら、ありがとうございます。


また書きますね。


とんびオレンジ