こんにちは。
インドのアシュラムでの話の続きを、書いてないことがずっと気になっていたので、
今日は書いてみようと思います。
大失恋の後でしたが、インドへ入った段階でもう全身の細胞が甦ったように
相当元気になっていました。
ましてや昔、何かに行き詰まる度ひそかに本を読んでは、
どこかで心の支えとしていたインドの聖者のアシュラムだったので、
(何故か私が行く直前に亡くなってお会い出来なかった、とは言え)
何だか常に自分がそこにいられることがうれし過ぎて、見るもの
聞くものが全て弾けて新鮮でした。
あと、上手く言えない感覚なのですが、何だろう、そこにいるだけで
呼吸をしているだけで、身体に沁み渡って来る快さ?
というか気持ちよさ、みたいなものが常にアシュラムの空間にはあって、
これがやはり「生きた聖者が長年いた場所」と普通の場所の
決定的な違いなんだろうなぁ・・とよく感じていました。
そこを出たり、ホテルに戻ったりすると、やはり体感も意識も全然違う。
あと、今では瞑想もだいぶ市民権を得て来ましたが、
当時日本でボランティアしていた(ノーベル平和賞を受けたNGO)機関の仲間に
インドのアシュラムに行くと言っただけで、コテンパンに全否定された私(笑)
でも、まず各人がそれぞれ内面に入って行こうとすることが、
ひいては平和の基礎にもなるのでは??とも思っていました。
そんな私が生まれて初めて、
人々がいつでもどこででも「自由に瞑想している」景色をナマで見ました(笑)
ここでは緑の横の石のベンチでも、池の周りでも、大きなホールでも、
当たり前の様に皆が瞑想していてびっくりしました。 ←それがアシュラム(笑)
人の目を気にしている人は誰一人いませんでした。
近隣のカフェにいてさえ、急にカップを置いて瞑想に入る人さえいました。
インドだからかもしれませんが、それをとがめる人も誰もいませんでした。
ああいう光景をナマで目で見るのは、結構
当時の私にとっては衝撃的な景色でした。
「皆が当たり前の様に自分の内面に入ってる・・・いつだって、どこだって。
こんなことって、あり得るんだ・・・。
世界は広くて、ほんとに何だってあるんだな・・」
と、ぼんやり思ったのを覚えています。
自分も内心ドキドキしつつ、大きめのホールで初めて瞑想に入ってみると、
すぐに静かで平和な気持ちになりました。気付くと1時間たってた、なんてことも。
(それに孔雀!!一緒にベンチに座ったり。
なんであんなにのんびりと、どこでも平気で歩いて翼広げてるの!?(笑))
アシュラム内での食事はセルフで、菜食メインのバイキング形式でした。
何を食べても美味しかったです。
ある日事務局の人から、亡くなった聖者と縁を結ぶ儀式?の様なものがあるけど
受けるか?と聞かれました。
せっかくはるばるとインドまで来たのだから「受けます!!」と言いました。
ホテルで相部屋の若い女性、Pさんも受けるとのこと。
当日、大勢の各国の人がいました。
大真面目で緊張している人、今も瞑想している人、
親子でうれしそうに抱き合っている人、花を手に見学している人たち
ヒッピーみたいに自由に踊ってる人、色んな人が自由にいましたが、
自分の番が近づくと、皆が子どもの様に
結構キョロキョロ、もじもじしているのが分かりました(笑)
全体的に大らかで、のびのびした雰囲気の儀式でしたが、
なんと私は自分の番に来た時ですね・・・
急に
大爆笑してしまったんです!!
まるで誰かがずっと、私のお腹や背中をこちょこちょしている様でした。
小学生低学年男児並みの、のぼせハイテンションでそれに
腹を抱えて涙を流して大笑いしてしまったんです!!床まで叩いて。
止めようとしても全然止まりませんでした。
なのに何故かあそこでは、その場の大勢が
私と一緒に何度も大爆笑してくれ、肩を抱いたり笑い過ぎて涙で、
手に持った花々を私に投げてくれる人たちまでいました!!!
Pさんとも笑ってハグしました。
まったくもって自由な感じで、私の番は終わりました。
私はたま~にお酒を飲むと笑い上戸で
思い出してみると、あの時の本人の気持ちとしては、
自分の様な人間がこんな儀式を受けているということを
突然まるで
「宇宙の大ジョーク」
の様に、心底ユーモラスに感じてしまった様でした。
(基本はおめでたい&うれし過ぎたのでしょうが・・・汗)
幸いなことに皆誰一人、あそこでは
気にしていませんでした。(すぐまた静かに瞑想に入る人
感動して故郷のオペラを歌い出す人、大泣きする人
誰彼かまわずハグする人、その場で踊り出す人、
色んな人が自由に結構いたので・・・汗)
その時、受けた全員が紙をもらいました。
何だろう?と開いてみると、私の名前と、もう一つ何かがサンスクリット語で
書いてあります。
周りの人に訊いてみると、それはここの聖者にもらった貴方の名前です、
ということでした。でも聖者は亡くなりましたよね?と訊くと
その聖者が生前から、
自分の死後も通り道になると約束した霊媒(ミディアム)がおり
彼女を通して、一人づつの写真を前にして
各人の名前をもらった、とのことでした。
そう聞いて改めて自分の紙を見てみると,
「 瞑想の光 」と書いてありました。ポカンとしました。
瞑想の・・・・ 光?
自分の名前が???これ、他の誰かのと間違えてない???
瞑想の???
????
すっかり頭が空白になりましたが、その儀式を受けた人は今から
聖者の遺灰がある部屋に入らせてもらえる、ということで
慌てて皆について行きました。
聖者のお写真と、遺灰の入っている壺?があり、とても静謐な空気でした。
気持ち良いどころの騒ぎじゃない、なんだろう、宇宙空間にいるような広大さと
何故かイキイキとダイナミックな感じ、水が沁みとおる様な感じ、
また、いると意識がどんどんクリアーに冴えて来るのに
温かく、芳醇な大満足する感じ。
皆がそこで、しみじみと静かに手を合わせたり、瞑想したりし始めました。
私はあまりにも場が気持ちよかったので、
お写真を見つめて、心中でその聖者に話し掛けていました。
「生前のあなたにお会いできなくて、とても残念でしたが、
今こうしてここに居られることを、とても幸せに感じています。
ありがとうございました・・・」
と、
気が付くと誰かに優しく身体を揺さぶられていました(笑)
なんと横に倒れて気持ちよく寝ていたもよう・・汗。
よだれを拭いて慌てて外に出ました。
何だか心身が晴れやかに、スッキリしていました。
ホテルに帰ってから相部屋のPさんに「笑ってたねぇ~!!」
と言われました。見せてもらうと、
彼女の名前の紙には「愛の〇〇」と書いてありました。
なんて彼女らしい~~~~。♡愛♡♡って感じ~~~~
自分の紙を見せると、「〇〇ちゃんらしい~~~~」と言われました。
ん??そう言えば、
なんで私のは ♡愛♡ じゃないんだろうか・・・(笑)
考え込んでいると、きれいな彼女が言いました。
「ねえねえ、聞いて!とっても素敵な人に出会ったの!!
なんだか私、くたびれていたのかな?
気を失ってしまったらしくてね(後に彼女はガチの霊媒体質と判明(笑))
目が覚めると誰かが私を腕に抱いて、声を掛けてくれてたの。
薄っすら顔見たら、これがものすごいタイプの日本の男性だったのよ!(驚)
だからほんとはもう起きれたんだけど、もうしばらく
目をつぶってたわ!」と言いました。(笑)
「きゃ~~~!!どんな人!?どんな!?」と、
若い女性二人の夜のトークは盛り上がったのでした。
(まだ続く)
読んで下さった方おられましたら、ありがとうございました。
また書きますね!!
とんびオレンジ