こんにちは。
今日は自分がよく「歩く神殿としか思えない」と本人に言っていた
不思議な男性のお話を書いてみようと思います。
これも「見える世界」と「見えない世界」がリンクした話でもあり、
エピソードに溢れた、自分が出会った不思議な人の一人でした。
ある日、とても疲れている時、職場の最寄りの駅付近で、整体院に気付きました。
お店の感じが良さそうだったので尋ねてみると、予約なしでもオッケーと。
施術を受けました。
担当はにこやかでソフトな感じの、ガタイのよい整体師さんでした。
びっくりしたことに、施術がとても上手い。
これは大当たりと思っていると、帰りに何か薄い箱を渡されました。
サンプルとかサービス品かと思って受け取り、家で見て開けてみると、
とっても高価そうな、新品の細い漢方薬エキス??が10本入っていました!!
再度訪問し、この件を聞いてみると、
なんとあれは、その方のご自分用の購入品だったけども
今は自分よりこの人に必要みたいだと思い、ただあげただけ、
とのことでした。
びっくりして値段を詰めて聞くと、12,000円もする品のようでした汗。
初対面だしその値段はあり得ないので、返すだの払うだの言うと、
この話は終わり、と思いがけず、きっぱりと言われました。びっくりしましたが、
ご厚意ということで、あまりガタガタ言わず受け取ることにしました。
その整体師Mさんは、話してみるととてもユーモラスな方で、
施術も上手いし、気付くとよくそこに通うようになっていました。
行く度にしょっちゅう爆笑させて下さり、信じられないくらい話し易く、
リラックスできるし、いつもとても楽しかったです。
私としては当時の彼氏と行った沖縄旅行のお土産を届けたり、
仕事の愚痴を聞いてもらったり、冗談も通じるし、
いつも居心地がよかったです。
当時の彼氏とMさんは同じボクシングジム通いだったらしく、
「彼氏はあの可愛い人か~。」と笑っていました。(本人はイケメンのつもりだったが)
他の整体師さんによると、何でもMさんは有名なプロレス団体の
ヒール役レスラーから整体師に転身した人、とのことでした。プロじゃん(笑)
そんな人に初めて会いましたが、
ヒール役だったとは信じられない程
Mさんには清潔感がありました。(あ、覆面を被ってたのかな⁇)
定期的に通ううち、Mさんとは段々とお互いかなり
リラックスしていつも爆笑、気兼ねなく
ラフに話せる感じになっていました。他の整体師さんによると
しばらく行かないと「あの子、大丈夫かな・・」とよくMさんが
つぶやいて心配していましたよ、と言われました。(何を???)
そんなある日、突然に、Mさんが退職して故郷に帰ってしまった、
急にお母さんが倒れて介護が必要で、と他の整体師さんに聞かされました。
とても残念に思いましたが、それは仕方ないことだとも普通に思いました。
そのままいつも通りに生活していたのですが、ある日、ふと、
自分の両頬が濡れているのに気付き、ぎょっとしました。
何も悲しくはないので最初、汗かと思ったくらいで、相当疑問に思いましたが、
仕事の疲労蓄積とかストレス反応かな??と特に気にしない様にしました。
が、それから、仕事中も、料理中もまったく悲しくもないのに
気付くと両頬が濡れており、
考えてみてもその頃、そこまでのストレス反応が出るほどは仕事も辛くはなく、
当時の彼氏とも上手く行っていたので、何か尋常ではない感じがし、
丁寧に瞑想してみました。するとどうやら自分は
あの整体師さんがいなくなったのが悲しいようだ・・・と気付きました。
かなり驚きました。
「えーっと、私ったらあの人のことを好きだったの!?」と疑問に思いましたが、
どう考えても、ただ施術が上手い整体師さんで、話していると気が合って
とても楽しいけれど、お互い特に恋愛感情はない、
というラフな間柄の気しかしませんでした。話題も
Mさんのトレーニング話を聞いたりと、いたって普通だったし、
訳が分かりません。
が、それでも気付くと頬が濡れていることが繰り返されました。
ちょうどその頃、ブライアン・L・ワイス博士の「前世療法」という本に
自分がハマっていて博士の講演会でサインをもらったりしたこともあり、
この疑問と、本の内容自体への好奇心を一挙に解決しに行きました(笑)
そこからプロのヒプノセラピストのところへ通い、
驚愕の体験を色々としたのですが、なんと少なくとも合計7回は、
Mさんと一緒の過去世があったもよう~~~~~(笑)←あり過ぎ
どれも、とても深く感情的なヒプノばかりだったのですが、
毎回ヒプノセラピストさんが、すべて正確なレポート作成をしてくださっており、
それが今も手元にあるので、詳細はまたいつか書くにして、
今日は、はしょって重要な人生だけ、ざっと短く書いてみると
〇 古代のギリシアで、神官だった父親(Mさん)が
神託を伝えた内容が、どうやら土地の有力者の若い息子の不興を買い、
訂正を強要された。が、神官が一切拒否したため彼は刺される。
死にゆく運ばれる父親の様子を見、
泣きわめく彼の小さな子どもだった自分。
〇 古代ローマのコロッセオで、自分はローマ兵隊の中間管理職みたいな地位。
空腹のライオン達の餌食の見世物にされる初期キリスト教徒?達の
初老のリーダーだったMさんを個別に呼び出し、
今すぐそんな信仰は捨てるように必死で彼を説得するが、
静かに拒否される。
コロッセオでの残酷な彼らの姿を見ることはとても出来ず、
絶望して一人、自分の頭や腕を石の壁にぶつけて血を流していた自分。
という過去世の場面をありありと見ていました。
ローマ兵の場面では、ほんとうに自分のこぶしに生々しく痛みを覚え、
でもそんなこと全く気にならないほど、
心の嘆きの方が何倍も大きかったです。状況に、彼は絶望していました。
セッションの度にどんどん、色々と自分の反応を理解していました。
そうか・・・
なんて、ハードモードなんだ・・・汗
そりゃ~~またの別れに泣くわな・・・
と、納得の人生ばかりでしたが、
涙の謎が解けたところで、
今の現実界ではそんなのまったく関係ないし
そもそもが、Mさんとは、もう会えない可能性も高い。
せめて最後のダメ元として、
今までの御礼と、お母さまへのお見舞い金を
同封した手紙を書きました。
同僚の方に、もしもいつかMさんにまた会う機会があったらこれを
渡してもらえないかとお願いして、結果は神のみぞ知る、で、
社会人としての精神衛生的にも、この件はもう忘れることにしました。
が、2カ月ほど経ったある日、
手紙に書いていたメアドにまさかのMさんから連絡が来ました。
喜んで書かれていた携帯に電話すると、懐かしく元気な声が聞こえました。
故郷のお母さまは元気になられ、
自分のことはいいから都会にすぐ戻れと言われたとのこと。
お兄様に任せて再度同じ街に戻り、今は自分の整体院の開業準備中だ、とのこと。
前のお客さんで、やはりMさんの施術をどうしても受けたい人も数人いて、
請われて自宅の一室でオープンまでの日にちはやっている、とのこと。
喜んで自分も予約をし、またうかがいました!
ヒプノのことは、一切言うつもりはありませんでした。
玄関先で、(色んな意味で)久しぶりに懐かしい笑顔に会い、
素直に笑って喜んでいました。
しかし、お茶を入れるからと通された居間に座った途端、ぎょっとして
固まりました。
なんと、そこには、テーブルに敷かれた透明のビニールカバーの下に、
沢山のローマ・コロッセオの写真が並べてあったのです。
目を見開き、少し足が震えました。
これは、一体どういうこと????脂汗が出て来ました。
玄関入ってまだ5分も経っていません(笑)
お盆に手作りケーキと紅茶をのせて、にこやかにMさんが現れました。
自分はプロレスラーを引退した後、お菓子の専門学校を卒業したんだ~~
とラブリーな話で笑わせながら着席したMさんと、ひとしきり近況報告をしてから、
内心緊張しつつも、さり気なくコロッセオの写真のことを尋ねてみました。
するとMさんの口から明るく、驚きの言葉が出て来ました。
「俺ね、子供の頃から何度もいつも同じ夢を見てたんだよ。
それが、イタリアのコロッセオの夢と、古代ギリシャの夢だったんだ。
特にコロッセオの夢は、ほんとに怖くてさ、毎回いつも汗びっしょりになって
飛び起きていたんだよ~~。」
Mさんが静かに話し始めました。
思いもかけず、現実と「見えない世界」がリンクし始めました。
と、長くなりましたので、続きはまた明日書きます!
読んで下さった方、おられましたら、ありがとうございます。
とんびオレンジ